箱の上に、すっと一筋添えられる「掛け紙」。言葉を多く重ねる代わりに、贈る人と受ける人の間に静かな礼節を届けてくれます。
たとえば、ほのかに透ける薄紙は、季節のうつろいや繊細なお菓子の気配をそっと漂わせます。一方で、ハリのある紙に端正な文字を少し添えるだけで、お店の品格や凛とした佇まいが引き立ちます。
人は無意識のうちに、その控えめな姿から中に秘められたお菓子の格や、お店の姿勢を感じ取っているのかもしれません。
お菓子に合わせて掛け紙を見立てることは、贈り物としての「佇まい」を整えること。箱を開ける手前の一瞬に走る心地よい緊張感も、パッケージづくりの楽しみのひとつです。